尾上菜は、長浜市湖北町尾上で伝統的に栽培されてきたアブラナ科の野菜です。地元では、主にお漬物や煮物として食されてきました。しかし、農家の減少や尾上菜自体の雑種化に伴い、えぐみが強く、葉にトゲがあるなどの特性が原因で、広く食されることが難しくなり、衰退していました。
このような状況を受けて、伝統的に栽培され、食されてきた尾上菜を守り伝えるために、「尾上菜復活プロジェクト」が始動しました。
このプロジェクトは、長浜バイオ大学の蔡 晃植教授(フロンティアバイオサイエンス学科)を中心に、2017年から始まりました。大学では、雑種化した尾上菜を原種に近い形質を持つものに戻すため、自殖を繰り返し、ゲノム解析を行いました。
その結果、栄養価が高く、機能性の面でも優れた尾上菜の系統を確立することに成功しました。
この成果を基に、尾上菜の品質向上と新品種の開発が実現しました。長浜農業高校での試験栽培を経て、2022年には新品種「さいさい」が尾上で試験栽培され、2023年には本格的に栽培が始まりました。
新品種「さいさい」は、雑種化していた従来の尾上菜と比べて、葉が大きくて柔らかく、茎はシャキシャキとした歯ごたえがあります。また、えぐみも少なく、より美味しい尾上菜に仕上がっています。ほうれん草や小松菜と同様の栄養価を持ち、常備野菜としてさまざまな料理に活用できます。
地元湖北町で伝統的に栽培されてきた尾上菜を、さらに美味しく楽しめるレシピ集をご用意しました。おひたしや佃煮、クリーム煮など、手軽で栄養たっぷりのアイデアが満載!
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